UNIVERSITY OF TOYAMA SYLLABUS 富山大学
2019年度 授業案内
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>> 教養教育
  授業科目名
国家と市民 マイシラバス
  (英文名)
State and Citizen
  担当教員(所属)
辻本 淳史(経済学部)
  授業科目区分
教養教育科目 社会科学系
  授業種別
講義科目
  COC+科目
-
  開講学期
前期・火曜2限
  対象所属
教養教育科目
  対象学年
1、2、3、4年
  時間割コード
101235
  単位数
2単位
  ナンバリングコード
1X1-00021-0300
  最終更新日時
19/01/21

  オフィスアワー(自由質問時間)
 

  リアルタイム・アドバイス:更新日   
 

  授業のねらいとカリキュラム上の位置付け(一般学習目標)
この講義では、犯罪と刑罰に関する法律である刑法を学ぶ。
法律の解釈というと、ある条文を杓子定規に適用したり、身勝手な結論を合理化するための根拠を探したりすることを思い浮かべる人もいるだろうが、それは法律の解釈・適用のあるべき姿ではない。また、重大な事件がおこると、犯人を重く処罰せよと言われることもあるが、そう単純なものでもない。
一例をあげてみよう。万引きで捕まった人がいるとする。これは形式的にみても窃盗罪の条文(刑法235条)を適用することができるし、実質的に見ても他人の財産を侵害する悪い行為であるということができる。しかし、その人の成育歴や現在置かれている環境、強制力等の外部的影響やその人自身の人格が被ってしまった変化などをつぶさに観察して「そうする他なかった」といえるなら刑を科さないという考え方もある。これを「期待可能性の思想」という。
刑法学は、啓蒙期以降の歴史のなかで刑罰を適用するための基本原理と犯罪の存否を認識するための理論的枠組みを作りあげ、上記のような思想を含め諸々の考え方を展開してきたのである。この講義では、歴史的な展開と刑法学的なものの考え方を踏まえつつ、刑法解釈の基本原理である罪刑法定主義と、犯罪を認識するための理論的枠組みである犯罪論の体系について解説する。


  教育目標
 

  達成目標
・学問的概念の正確な理解と適用までは求めない。しかし、「人が人を裁く」という事態において何が本質的な事柄なのかを自分自身で考えようとする姿勢は求める。レポートにおいては、授業内容を踏まえたうえで自己の考えを自分の言葉で表現できているかどうかを評価する。


  授業計画(授業の形式、スケジュール等)
第1週 ガイダンス
第2週 マグナ・カルタから市民革命期における罪刑法定主義の成立
第3週 罪刑法定主義の我が国への受容
第4週 罪刑法定主義の政治的・国法学的根拠
第5週 刑法解釈原理としての罪刑法定主義
第6週 判例に見る罪刑法定主義の姿
第7週 法律学から見た「犯罪」
第8週 犯罪論体系――段階的・分析的な認識の仕方にこだわるということ
第9週 構成要件概念の意義
第10週 構成要件概念の機能――形式的理由によって処罰を断念するということ
第11週 違法性概念の意義
第12週 違法性概念と犯罪の実質――社会の生活利益と刑法学との接点
第13週 責任の概念――刑法学にいう「責任」の意味
第14週 責任概念と被告人の処罰――刑罰は非難と表裏一体であるということ
第15週 予備日


  授業時間外学修
・教科書の該当部分を読み、講義で話している内容が刑法学の全体的枠組のなかでどの部分に位置しているかを把握してください。

・罪刑法定主義については、図書館等で刑法総論の教科書を読んでみると、理解が深まり、レポートも書きやすくなると思います。


  キーワード
 

  履修上の注意
たとえ一義的・形式的な答えが出なくても、粘り強く考え続けることの価値を伝えたいと思います。

  成績評価の方法
レポート(2回、50:50)で評価する。

  教科書・参考書等    図書館蔵書検索
三井誠=曽根威彦=瀬川晃『入門刑事法[第6版]』(有斐閣、2017年)
六法


  関連科目
 

  リンク先ホームページアドレス
 
  備考  

001268
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富山大学 SYLLABUS
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教養教育
授業科目名
国家と市民  マイシラバス
英語名

State and Citizen 

担当教員

辻本 淳史(経済学部) 

授業科目区分

教養教育科目 社会科学系 

授業種別

講義科目 

COC+科目

開講学期

前期・火曜2限 

対象所属

教養教育科目 

対象学生

1、2、3、4年 

時間割コード

101235 

単位数

2単位 

1X1-00021-0300

最終更新日時

19/01/21 

オフィスアワー

  

更新日  

  

授業のねらいとカリキュラム上の位置付け

この講義では、犯罪と刑罰に関する法律である刑法を学ぶ。
法律の解釈というと、ある条文を杓子定規に適用したり、身勝手な結論を合理化するための根拠を探したりすることを思い浮かべる人もいるだろうが、それは法律の解釈・適用のあるべき姿ではない。また、重大な事件がおこると、犯人を重く処罰せよと言われることもあるが、そう単純なものでもない。
一例をあげてみよう。万引きで捕まった人がいるとする。これは形式的にみても窃盗罪の条文(刑法235条)を適用することができるし、実質的に見ても他人の財産を侵害する悪い行為であるということができる。しかし、その人の成育歴や現在置かれている環境、強制力等の外部的影響やその人自身の人格が被ってしまった変化などをつぶさに観察して「そうする他なかった」といえるなら刑を科さないという考え方もある。これを「期待可能性の思想」という。
刑法学は、啓蒙期以降の歴史のなかで刑罰を適用するための基本原理と犯罪の存否を認識するための理論的枠組みを作りあげ、上記のような思想を含め諸々の考え方を展開してきたのである。この講義では、歴史的な展開と刑法学的なものの考え方を踏まえつつ、刑法解釈の基本原理である罪刑法定主義と、犯罪を認識するための理論的枠組みである犯罪論の体系について解説する。
 

教育目標

  

達成目標

・学問的概念の正確な理解と適用までは求めない。しかし、「人が人を裁く」という事態において何が本質的な事柄なのかを自分自身で考えようとする姿勢は求める。レポートにおいては、授業内容を踏まえたうえで自己の考えを自分の言葉で表現できているかどうかを評価する。
 

授業計画

第1週 ガイダンス
第2週 マグナ・カルタから市民革命期における罪刑法定主義の成立
第3週 罪刑法定主義の我が国への受容
第4週 罪刑法定主義の政治的・国法学的根拠
第5週 刑法解釈原理としての罪刑法定主義
第6週 判例に見る罪刑法定主義の姿
第7週 法律学から見た「犯罪」
第8週 犯罪論体系――段階的・分析的な認識の仕方にこだわるということ
第9週 構成要件概念の意義
第10週 構成要件概念の機能――形式的理由によって処罰を断念するということ
第11週 違法性概念の意義
第12週 違法性概念と犯罪の実質――社会の生活利益と刑法学との接点
第13週 責任の概念――刑法学にいう「責任」の意味
第14週 責任概念と被告人の処罰――刑罰は非難と表裏一体であるということ
第15週 予備日
 

授業時間外学修

・教科書の該当部分を読み、講義で話している内容が刑法学の全体的枠組のなかでどの部分に位置しているかを把握してください。

・罪刑法定主義については、図書館等で刑法総論の教科書を読んでみると、理解が深まり、レポートも書きやすくなると思います。 

キーワード

  

履修上の注意

たとえ一義的・形式的な答えが出なくても、粘り強く考え続けることの価値を伝えたいと思います。 

成績評価の方法

レポート(2回、50:50)で評価する。 

図書館蔵書検索

三井誠=曽根威彦=瀬川晃『入門刑事法[第6版]』(有斐閣、2017年)
六法
 

関連科目

  

リンク先ホームページアドレス

  

備考

  



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